はなくそモグモグ

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君らビッグモーター叩いとるけどさぁ、君はビッグモーターじゃないと言えるのか?

どうも、"𝕏"に書こうとしたのですが7ツイートぐらいぶら下がったので、そんなんブログに書けやということで

まぁ僕もその加担者なので人のことは言えないですが、君らちょっとビッグモーターを馬鹿にしすぎちゃうか?

という逆張り圧がかかり、ビッグモーターを擁護したいと思います。

 

まず言いたいのが、日本人は世界の捉え方――世界観――があまりにも属人的すぎる。

ドキュメンタリーもニュースも、悪事も事件も事故も成功もロールモデルも「誰が」が主語になる、「誰のせいか」「誰のおかげか」にしかフォーカスしない。

だから「こと」を語れないし、事件や事故を「現象」として捉えることもできない。

ということをビッグモーターを見ていても再確認する。

「誰のせいか」ではないのだ、

 

お前が

 

誰もが

 

ビッグモーターなんだよ(暴論)💢💨💨

 

副社長が諸悪の根源とか社員が悪いとかね、ビッグモーターの悪事を属人的に捉える人が多いけども

まず君らに聞きたい

あなたの上司(部下)に信頼関係があるんですか

って話ですよ。

 

これ読んでる人で上長側の人がどれだけいるかはわかりませんが、おおよそほとんどの企業、職場において、この上司-部下の信頼関係は壊れてますよ。

例えば、あなたの仕事の進捗が一日遅れてたとします。

こんなんいちいち上に報告上げてますか?っていうと誰も上げてない。俺も上げてない

残業するか、家に持ち帰るか、やってないけどやったことにするか、他のスケジュールを粉飾決算して一日確保するか等 人によって対処は様々だと思いますが。

この場合においてあなた(部下)にとって上司は「敵」になってるわけですよね。

綺麗事を言えば、あなたの達成するべき第一義は

「品質の高い商品を顧客に提供すること」

なわけで

その品質や納期に間に合うかに関わる諸問題は、本来は上司と部下が協力をして解決に取り組むべき

のはずが

おおよその企業では部下→上司は「敵」となってるわけです。

例えばさっきの例でいくと「進捗が一日遅れている」ことを上司に報告しても、リスケされるわけでもないし、手伝ってくれるわけでもない

どころか「なんで遅れてるんだ?」とか「気が抜けてんじゃないのか」とかなんとか小言を言われるだけで、最悪の場合「職務遂行能力が低い」とか評価されて昇給の査定や昇進に響くわけです。

だからこそ本来仲間であるはずの上司が「敵」になるわけですね。

 

そこでビッグモーターを見てみましょう。

 

「宏一氏は早稲田大学商学部を卒業後、損保ジャパンの前身会社に入社。ビッグモーターに入社したのは、’15年だったと聞いています。宏一氏が“実権”を握り出してから、過剰なノルマや異常な降格人事が目立つようになったそうです。幹部陣が店舗を視察する『環境整備点検』では、“宏一氏の機嫌を損ねると即座に降格させられた”といった証言が相次いでいます。実際に特別調査委員会の報告書によると、’20年から3年間で47人が一方的な降格処分を受けていたといいます」(全国紙記者)

「人間ってここまで変わるのか…」ビッグモーター“二世”副社長 知人が明かすパワハラ疑惑と真逆な“大学時代”(女性自身) - Yahoo!ニュース

 

>宏一氏が“実権”を握り出してから、過剰なノルマや異常な降格人事が目立つようになったそうです。

といった報道から、多くの人は「この副社長がパワハラ大魔神で諸悪の根源」みたいに思ってるかもしれませんが次の文章

 

驚くような“パワハラ疑惑”が取り沙汰されているが、宏一氏の大学時代の知人は困惑気味にこう話す。

「一連の報道にはとても驚いています。大学で同じクラスだったのですが、気弱で心根が優しい男でしたよ。食堂で昼飯を食べるときもみんなの分の水を持ってくるような、周囲に気を遣う人でした。だからこそ、さかんに報じられているように、左遷人事を命じたり、朝10時にむちゃくちゃなLINEを送ったりするような人物だとは思えないのです。人間ってここまで変わるのか……

「人間ってここまで変わるのか…」ビッグモーター“二世”副社長 知人が明かすパワハラ疑惑と真逆な“大学時代”(女性自身) - Yahoo!ニュース

 

ここから、キッズ・ボーダーの皆さんは「気弱な人間が権力を持って狂った」みたいなストーリーを紡ぎ出すかもしれませんが、本質はそこじゃないんですよ。

まず彼は留学してMBAを取得しています。

MBAも外資系企業もエアプなので聞きかじった知識で話しますが、まずMBAホルダー経営者あるあるなのが「ガンガン低パフォーマーをクビにする」というやつです。

これはアメリカの企業なら割と普通らしいのですが、ある評価指標に基づいて「下位10%はクビにする」というものが往々にしてあります。

 

Fireする人員がどう決まるかについて、自分の理解を書いていきます。N=1しか目にしていませんが、MBAの同級生と話した感じからして、恐らく多くの会社に当てはまる話だと思います。キーワードは、「相対」と「期待」です。

まず、一番抑えないといけないのは同じLayerで比較した相対評価である点。下位何%がクビになるかは会社による部分でしょうが、ここではざっくり1割と考えましょう。周りと比較して下位10%にいると判断された場合、まずはイエローカード(上述のPIP)が出され、しばらくして改善が見られないと判断されたら、Fireです。

アメリカでクビになるということと、その処方箋 - 小市民ブログ

 

こういうアメリカンな経営に影響を受けたか、「そう学んだから」そうなったのかはわかりませんが、彼はパフォーマンスの低い社員を切ろうとします。

ここで2点問題があります。

 

・評価指標が正しく会社への利益貢献を反映しているか

・日本ではクビを切るのが難しい

 

まず1点目は後述しますが、副社長と社員の間には信頼関係が崩壊しているので、下から情報が上がってこない、したがって「評価基準となるバロメータ」が限られてくるんですよ。

だから、目に見える確かな数字である「売上」と、外から見てわかる「環境整備」のウェイトが異常に大きくなる。

この2つからは、人間組織の非言語的な情報(社員同士の人間関係、経営戦略の立案の評価等)が一切ないですよね?

つまり、人から人に流れる情報をお互いが一切信用してないから、目で見てすぐわかる売上と店の外見が論点になるわけです。

 

2点目、アメリカではパフォーマンスの低い社員(負債)をガンガン処分できるので、コストカットが流動的に行えるわけですが、日本ではそうは行かないので、クビの代わりに降格を連打するわけです。

 

中古車販売大手の「ビッグモーター」は故意に車を傷付けるなどして修理代を水増しし、保険金を不正に請求。外部の弁護士らによる調査委員会の報告書では、不正が横行した背景には過剰なノルマや異常な降格人事があったと指摘されています。
(中略)
 調査報告書では、3年間で47人の工場長が一方的に降格処分を受けていたとしています。さらには降格の理由が明確に伝えられない、弁明の機会が与えられない、基本給の大幅な減額や転勤もあったため「従業員らが常に経営陣の顔色をうかがい、経営陣の意向に異を唱えない姿勢になった」とされています。

ビッグモーター元従業員が証言 頻繁な異動・降格人事の実態

 

これを社員の視点で見てみましょう

なにかミスをすれば降格、他の人よりパフォーマンスが低いと降格

こんな状況下で、誰が副社長に情報を上げるのでしょうか?

 

アメリカでは成果をアピールしたり、進捗をこまめに報告したり、レスポンスが早くないとクビ(Fire)なので、信頼関係が崩れていても、情報は逐次上に上がってこざるを得ないわけですが

ビッグモーターの場合は、減点方式で評価されるので基本的にネガティブな情報は報告しない、上記のように進捗をこまめに報告させようとしても「オールオッケーです!」とならざるを得ない。

つまり、社員→副社長が「敵」になってるんですよ。

本来、品質の高いサービスを顧客に提供するために協力すべき立場の人間が、歪な管理をしているがために敵対関係になる。

つまり、ビッグモーターの社員には

・経営陣をポジティブな報告で捌く

・顧客のオーダーや営業のノルマを捌く

という両対応が求められるわけです。

 

これを見て思ってほしいのが、あなたの仕事はこの構造になってないかってことなんですよ。

クソ忙しくてケツに火がついてるのに、労働環境を改善したり、設備投資や人手の補充に全く期待の持てない上長の監視やチェックに逐一レスポンスしなければならない煩わしさ。

何かトラブルが起きたときに「相談してほしかった」みたいなことを抜かすけど、じゃあ相談したら環境が解決するのかと、小言か説教か根性論のスピーチに時間が取られるだけでスケジュールが押されるだけやないかと

お前らはリトル・モーターなんだよ

 

このようにして、上司-部下の関係性は、少なくとも部下→上司においては、協力して同じ問題を共有する相手ではなく、仕事と同時に裁かないと行けない「敵」になるわけですね。

こうなると上司側にも経営リスクがあるわけです、下から情報が上がってこなくなるので。

それを避けるために、どこのコンサルの入れ知恵かビジネス書に書いてあるのかはわかりませんが、飲み会で関係を深めるとかレクリエーションするとか社員旅行に行くとか訳のわからないことをやり始めるんですね。

つまりプライベート的な交友関係があれば、下から情報が上がってくるようになるという発想

まぁそれは否定はしないけど、もっと最優先でやるべきことがあるだろ。

まず悪い報告で機嫌悪くなるのやめろ、愛想よくしろとは言わんけど無表情に問題解決だけにコミットしてくれ、そうすればお前がめんどくさい以上のことは起きん。

勝手に工数を減らすな、設備投資か人手欲しい的なSOSが出てたら一応ちゃんと取り組め。

それだけで部下→上司が「敵」ではなくなるはず。

 

このようにして、社員→副社長が「敵」となってしまったビッグモーターでは

「問題ないです」「バッチリです」的な報告しか上がらなくなる、

問題が起きてもその部署間でもみ消したり火消しを行うだけになる。

 

元社員「現場の社員からしたら、現場に入ったこともない、店舗のスタッフとまともに話したこともない人間に何がわかるんだって」

【独自】「死刑」を18回...LINEで罵倒 宏一前副社長 父の一言で変化 ビッグモーターで新証言(FNNプライムオンライン(フジテレビ系)) - Yahoo!ニュース

と報道されていたように、明確に「敵」になっていることがわかりますよね。

で、ビッグモーターの件をそんなに詳しく追ってるわけじゃないのでここから時系列は想像になるわけですが、この手のことが続いていくと、いつか客とのトラブルがそこそこ大事になったりとかして上層部の耳に入ることになりますよね。

すると、副社長的には「お前ら、大丈夫って言ってたのに嘘ついてたのか!」となるわけです。

 

これを僕もネタにしたのでなんともですが、これをただのパワハラとして認識するのは感受性の粒度が低いですよ

「隠そうとする。。。」「嘘が酷い」「嘘で誤魔化す」

この部下が虚偽の報告をする、ということにものすごく拒否反応を示していますよね。

つまり、この人の認知では「部下が無能で俺に嘘をついて給与をかすめ取ろうとする敵」という自分は被害者という認識なんですよ。

 

ここまでの考察から

・嘘をつくことにインセンティブがある人間に評価させているので虚偽の報告しか上がらないだろう

・そもそもノルマ設定や仕事の評価が実態と合っていないので、その歪な枠組みに合わせられる(たまたま噛み合った無能か嘘つき)しか上がってこないだろう

そもそも仕組みづくりがミスってるからこうなってるんだろうけど、それがわからないからこうなっているわけで

副社長→社員という視点からでも「敵」となるわけです。

 

つまり

『(社員→副社長)=敵』なので、できるだけ情報は隠したほうが良い

『(副社長→社員)=敵』なので、報告は信用せず監視しなければならない

という不毛な構造になるわけです。

これが、最初に申し上げた上司-部下の信頼関係が崩壊しているという状態です。

 

なので、本来信頼関係が構築していればLINEで10秒で送られてくるような情報や課題を入手するために、副社長自らが多大なる時間とリソースを浪費して全国を奔走するわけです。

 

1年に8回ほどあったという「環境整備点検」。低い点数をつけられて“降格処分”にならないよう、常に恐れていたといいます。

社員らが幹部に一斉に“挨拶” ビッグモーター「環境整備点検」 “店舗前の街路樹問題”川崎市の店が“伐採”認める(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース

環境整備点検と言う名の『監視』ですよね。

1年に8回、そしてビッグモーターの店舗は268店舗ありますから、フェルミ推定的に計算すると

(263*8)/365 = 5.76

つまり毎日5,6店舗回ってるということになる。

あ、アホでしょ(直球)

流石に副社長が全部回っているわけではないので、幹部とかにも代行させてたり、休みの日を考慮すると1日1人あたりの回る店舗数はだいぶ少なくなりますが

「社長や幹部の職務の大半は、無能で嘘つき社員の監視に当てられています。」

というとんでもない情報取得コストがかかっています。

何度も言いますが、この情報は信頼関係が築けていれば「タダで」「一瞬で」「その場を動かなくとも」届いているはずのものなんですよ。

 

アンガーコントロールができずに部下を萎縮させてるリトル・モーターの皆さんには、これを相手の心を傷つけないとかいう道徳の問題ではなくて、上下の信頼関係が崩れて正しい情報が行き来しなくなった組織から正しい情報を取得するコストの重さを再確認してほしいんですよね。

 

そしてこのチェックシートですよ。

まず大前提として、チェックシートが意味を持つのは。

 

・点在する作業に対して、時間に余裕のある状況下で確認できるとき

・「適切に」とか抽象的じゃなくて、客観的に判断できる評価軸に基づいているもの

・作業者のレベルに適して細分化されていること

 

だと思うんですよ。

例えばあるアプリのシステム開発のテストの作業チェックシートを作ったとします

 

①テスト系環境に切り替える

②追加機能を適用する

③テスト用データをDBに登録する

④テストする

⑤本番環境に切り替える

⑥バックアップを取る

⑦追加機能を適用する

 

即興で適当に書いたので色々ツッコミどころはありますが、この各項目がもうちょっと細分化されているという体で見てください(①には接続先のIPとか切り替え操作の手順みたいな)

こんなもん、忙しかったらいちいちチェックつけてられんよってのがまず1点。

チェックシートをつける意義として「漏れがないか」を確認するためだと思うんですけど、作業を終わらせるので時間ギリギリだった場合は、作業を先に終わらせてあとからチェックを適当につける。というのが横行します。

また、上記のようなチェックシートは作業のおぼつかない新人だったら頼りにするけど、ベテランの人が言われなくてもわかってることをちまちまチェックなんかつけるわけないので、結局「本番環境に切り替え忘れてた」とか「バックアップ取り忘れてた」みたいな漏れを防げないんですよ。だったら

 

①接続先のIPをもう一度確認する

②バックアップを取る

 

だけでいい。

管理職とか経営者とか、チェックシートを細分化すれば漏れなく防げるという思考になる人が一定数いるけど、こんなん適当につけるだけですからね。

あと手順がフローになってるものをチェックしても意味がない。

作業③ができてないと作業④に進めないんだったら、③、④にチェックをつけさせる意味がない、だって漏れようがないんだから。

 

そういう観点でビッグモーターを見てみましょう。

 

・キッズコーナー、授乳室は清潔に保たれているか

・勤怠管理は適正に管理されているか

 

こんなもん◯つけるに決まってんだろ。

✕をつけたら降格のリスク、◯をつけて出来てなかったとしても「清潔に」「適正に」の基準に齟齬がありました。で逃げれる。

こんなもんをクソ忙しい時にやらされたら上長への「敵愾心」が増幅されるだけのなんの意味もない無駄な作業ですよ。

そしてその◯を疑っている幹部が月1くらいでやってくるというギャグ。

 

映像は幹部陣が店舗を視察する「環境整備点検」の様子とみられていて、「売り上げ」や「清掃状況」、「店の前に雑草がはえていないか」などを確認され、細かく点数がつけられるといいます。映像が撮影された当時、その店舗はほぼ0点という結果になり、店長は別店舗に異動になったといいます。

社員らが幹部に一斉に“挨拶” ビッグモーター「環境整備点検」 “店舗前の街路樹問題”川崎市の店が“伐採”認める(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース

 

チェックシートそのものの是非も微妙ですが、その内容にも注目してほしいんですよね。

「店の前に雑草がはえていないか」「清掃状況」など、これらは目視で簡単に分かる情報です。

つまり、「チェック項目が正しくチェックされているかのチェック」をするためのチェックシートなんですよこれ

 

例えば、が思いつかないですけど「お客様の満足度が高い」的なチェック項目に◯がついていたとしても、それをあとから「環境整備点検」できないですよね。

しかし、清掃している◯→実際は清掃していない→死刑死刑死刑

とチェック項目の嘘をあとから検証できるような項目しか載せてないんですよ。

 

これはもう独裁者が側近の裏切りに過敏になって、嘘をついている身内をあぶり出すことばかり考えているような状態です。

しかし、(263店舗✕8)を回らないと行けないので、1店舗あたりの検証時間が少なくパッと見で真偽が判定できるような内容ばかりになってしまう。

だから「外見」と「売上」しか見れなくなってるんですよね。

 

ここで視点を社員に戻すと、要するに「あとからチェックされても辻褄が合うように作業をする」というのが最適解になります。

だから、街路樹を枯らすし、不正請求をするようになるんですよ。

なぜなら「結果さえ辻褄が合っていれば良い」という考えになるからですね。

「環境整備点検」では「その手段」の是非は問われないので。

そうすることで、ビッグモーター社員の殆どはスタンド使いだらけになります。

 

クレイジー・ダイヤモンド ――客の車を壊して治す――

 

キング・クリムゾン ――街路樹を枯らしたという『過程』は消し飛び、雑草も落ち葉もないという『結果』だけが残る――

 

このように日々の業務内容がスタンド能力によって賄われると、まともな倫理観を持った社員は辞めていきます、シッツ・ギョーシャーになるわけです。

 

中古車販売大手ビッグモーターで、1~3月の間に約1000人の社員が退社したと報じた。

ビッグモーター、3カ月で1000人が退社…経営破綻は不可避か、いまだ人材募集 | ビジネスジャーナル

 

兼重社長「天地神明に誓って知りませんでした」というのはある程度、本当だと思いますよ。

このように上層部-社員の間でお互い「敵」という認識があったわけですからね。

 

大体こんな感じです。僕の考察は

 

結局、何が言いたいかっていうと

属人的な一人の悪役が、こういうことをしでかすということではないんですね。

結果的にはパワハラだけど、おそらく副社長の認知では「自分は被害者」という現状把握だったと思います。

つまり、人間関係の歪みや、制度設計の歪みで、こういう不正や腐敗の温床になるということなんですよ、個人の倫理観とかは微々たる誤差に過ぎない。

どんな企業も悪の組織も、「公正に100億稼ぐ」のと「不正に100億稼ぐ」のとで両方の道を選べる時に、わざわざ後者を選ぶ組織はないわけで

それができる人間は本当の悪人だと思いますけど。

殆どの不正に手を染める人間は、

・後者を選ぶほうが前者を選ぶよりもインセンティブがある(闇バイト)

・前者を達成出来ないが、一定金額稼ぐ必要がある(ビッグモーター)

必要にかられて、ヴィランになるということです。

 

つまり、前者の選択肢を取れない無能であることが、一番の悪を生み出すということなんですよ。

 

何度も書いていますが、副社長は

(上司-部下)間の信頼関係が崩れていると、まともな情報が下から上がってこない

ということに気づいていない、

だから嘘をついて誤魔化して出世しようとする社員を「悪」だと思ってる

 

そして、社員は無理難題を押し付けて自分達を疑ってあの手この手で監視してくる上層部を「悪」だと思ってる。

そして、簡単に転職できる奴はこの地獄からトンズラこけるけど、それが出来ない社員(無能)はこの地獄に適応するしかない

だから悪事に手を染めるしかない。

 

そういうことだと思いませんか?

現状を変える能力を持たない人間は、悪に適合することしかない。

 

まぁこのブログを見てる人で上長サイドの人間がどれだけいるかわかりませんが

部下に優しくするというのは道徳の問題じゃなくて、情報を得るためのコストカットですよ

っていうことだけご理解いただきたいですね。

 

なんか、「女は論理的思考が出来ない!」みたいな言説を見ても思うけど、それを言うためには我々男が完璧に論理的推察につとめるべきちゃうか?と言うことなんですよね

僕からしてみれば男も対して論理的思考出来てないです。

 

自分は出来てるからこそ、出来ない奴を馬鹿にできるのであって、

ビッグモーターを叩いたり笑ってる人々も、その大半が問題や課題の情報がしっかりエスカレーションされる空気づくり、出来てないと思うんですよね。

この件を茶化したり笑うのはいいけど、それに値する改善も同時に行ってくれや。

社会を良くしていきましょう。

おわり