命の根本は、水の中で起きた、ひとつの化学反応だといわれている。
水の中で球体の敷居ができる、水中を中と外で分ける敷居だ。
そう、命とは、拒絶から生まれた。
水を拒絶し、パーソナリティな領域を形成することで、自が生まれた。
一切を拒絶して生きていくことはできない、生きるというエネルギーが必要だ。
それは内だけでは作れないから、外のものを受け入れることで生をつなぐ。
拒絶から生まれた命は、何かを受け入れることでしか生きていけない。
生命の根本は拒絶にある。
人と触れ合いながら、お互いに拒絶し合っている。
本当の自分をむき出しにはせず、壁を隔てて接する
その壁は、礼儀や社交辞令とも呼ばれる。
そして、壁にぶつかりながら、ちょうどいい距離を見つける。
相手の手に触れられるのを恐れながら、触れられるのを望み、傷つきながら、傷つかない距離を見つける。
唯一、受容する命があるとすれば、それは愛だろう。
拒絶から生まれ、受容を目指す。
そして、受容した先に。
新しい命、新たな「拒絶」が生まれる。。。