俺にもいつか好きなものを好きとはっきり言える時が来るのだろうか
ところで以外にも僕は完璧主義者なのかもしれない
よくよく考えて見ればそう思い当たるフシは結構あった。
社会の歴史を勉強するぞ!と意気込んでも
少しでも曖昧で理解できない語句があればネットで調べて(←多分ここが間違い)
挙句の果てに見つからないから惰性で探し続け結局一日を潰すということが多々あった。
こうして無駄な知識ばかりが膨れ上がって、肝心なところは何一つ覚えていない。
そしてテストでは絶対に100点は取れなかった。
自分の答案を見て間違った問題は理解できていない証拠ではあるが、
それを訂正した所で誰も見ないし評価しない、利益が無いので困った。
そのもやもやを解消する暇もなく新しく出てくる知識を目の当たりにして
僕は考えることをやめた。
完璧になれないから、なろうとするのをやめた。
出来もしないことを空虚を掴むがごとく努力するのが惨めだった。
教科書で簡潔に説明されている部分もウィキペディアとかその辺のサイトを見れば
かなりの膨大な情報が詰まっていた。
あぁ、僕らが習っていたのはこんなにも序の序だったのか・・・
だからつまらないのだ、
浅いところしか足をつけないから、海の神秘に気付け無い。
そういいわけして僕は逃げた。
完璧を求める意志に、能力がついてこなければ
これほどまでに不様な人間が生まれることを頭の片隅にでも置いてくれ。