はなくそモグモグ

webサイト:http://kusonote.fool.jp

漫画村について

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このキャラクター自体も無断転載だったのは草

 

あんまりこういうサイトの名前書きたく無かったんですが、無事失効したということで(また名前変えて同じことやってるけど)

ちなみに、漫画村は僕見れなくて

ずっと読み込み中でビューア変えてもリンク失効してる画像のアイコンが出るだけでしたね。

同じ症状の人はいたんでしょうか

 

まぁこれを肴に著作権について持論を述べるという流れがあるので

暇だったらお付き合いください

 

 

そもそも著作権というものの概要について、まぁ大体想像つくかと思うので説明は省きますが

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それが国家間でも条約によって守られてるんですよ

まぁ、僕もそこまで詳しいわけじゃないので、気になる方はベルヌ条約とかでググってください。で、ここで重要なのは別に国は「著作者を守ってあげよう」などという善意によってこういうことをしてるわけじゃないんですよ。

例えば、日本の配給会社が「ハリウッドの映画いっぱい放映するけど、放映権料(映画を放映するのに払う金)払いたくないんで勝手に放映して金儲けしまーす!」ってなったとき(YouTubeでたまに映画丸々生放送してるときとかありますよね、そんな感じ)

じゃあアメリカ側も「そっちがそういう事するならお前らの作品に金なんか渡さんぞ」って言って日本のアニメとかを放映権払わずに放送し始めると

そうなると制作会社が無駄に疲弊するだけなので、だからお互い足並み揃えましょうよっていう「利益の確保」という意味合いが強いんですよ。

で、違法アップロードも同じで、アメリカの作品を垂れ流してる日本人を積極的に逮捕していくことで、アメリカの警察も日本製の作品を垂れ流ししてるアメリカ人を逮捕するために努力してくれるという構図になってるわけで

逆に、コンテンツ制作があまり盛んではないスイスとかは「どうせ自国製の作品なんかないから他国の作品の権利守っても利益ないやん」っていう態度で全然捜査してくれなかったりして

つまるところ言いたいのは、誰も正義とか公平さを求めてるのではなく自分の利益の囲い込みという観点で最善手を打ってるだけってことなんすよ

そこをなんか良い悪いの二元論にしたがるバカが多いですけどもね(なんで煽るねん)

 

まぁそのようにして国家間が囲い込んでる権利の輪がありますと

これは別に国じゃなくても

例えば「映画制作会社」と「音楽事務所」があったとして

映画制作会社「お前のとこの音楽使わせてくれ、映画の映像をPVに使ったりしていいから」

なんてこともあるし、YouTuber同士が

YouTuber「俺の動画勝手に加工して使っていいから、お前の動画も使わせろ」

みたいな利益関係を結ぶことがあると

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じゃあそこで約束が成立してる中で

「お前らの権利なんか知らん、俺は勝手に使うわ」っていう第三者が現われるのは時間の問題で、これがYouTubeの中での話なら規約違反で通報すれば削除されるし、会社間であれば法律の範囲内で訴えることが出来るのですが

漫画村のサイトを運営してる国はそもそも著作権の条約を結んでないので、守る必要ないっす。だってテレビも北朝鮮の映像勝手にニュースに使ってるでしょ?」

ってこの輪の外からやりたい放題してる、というわけです

(まぁ管理人の文章見てるともろ日本人なんだけど・・・)

 

大体、漫画村の言い分はこんな感じなんですが

僕が面白いなと思ったのは

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・日本はお前のとこと著作権提携結んでない

・だからタダで漫画を公開している

→ならば、日本側がお前のマスコットキャラを勝手に転載しても著作権侵害じゃないよな

と言わんばかりにテレビニュースとかで例のラリックマの画像をぼかしもかけずに放映しまくった結果

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ラインカメラのスタンプから勝手に盗んだものだと判明して

 

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こうだと思っていたのが

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実はこうで

漫画村著作権著作権言うくせに君らも守れてないやん」

って煽り散らした構図すき

 

 

少し話は逸れましたが

結局、「読者」「漫画村」「出版社」の中で

勝ち・・・「読者」「漫画村

負け・・・「出版社」

という構図になっているだけで

この「勝ち」「負け」の構図をあえて書き記すことで区別して、それを認識すること

それが非常に重要だと思っていて。

 

というのも著作権に付随して人の持つ「正しい」「悪い」という概念自体が

そもそもこの「勝ち」「負け」の結果に過ぎないんですよ。

 

まぁ今から40年くらい前を想起してほしいんですが。

この時はもちろん携帯もパソコンもないので、音楽を聞く時にレコードを使ってた時代です。

当時、最新の流行りの曲を好きな時に聞きたかったがレコードを買うほどのお金も興味もない、このとき人はどうやって曲を聞こうとしていたかというとラジオで流れた曲をボイスレコーダーで録音してたんすよ

「今から録音するから音立てんなよ」みたいな忠告が曲の最初に載ってたりして

で当時はそれが「ラジオを録音するとか泥棒じゃん」みたいな主張があって「音楽業界の発展を妨げる~」みたいな論争に発展していたと

そして「音楽業界」と「録音装置売ってた勢力」の戦いの結果、レコードよりレコーダーの方が経済的に勝ってたり、音楽を録音したい消費者の流れが強かったりで、音楽業界は敗北。

ひるがえって現在では、著作権法の中に「私的利用」の範囲内で「当時の泥棒」が認められてるわけです。

 

その後、レンタル屋さんとか古本屋みたいなのが出てきたときも「著作者にお金が入っていない」とかでまた争いが始まるわけです。

今でも古本屋を例に挙げて「これも作者に金入ってないやん」みたいな反論ありますよね

この戦いも面白くて、漫画雑誌の中に「文化が衰退するからブッ◯◯フを使うな!」みたいな広告が打たれてたりしたそうで

あらゆるメディアで「中古本は悪!」という報道がなされましたが、結局今現在、ブックオフで立ち読みしてる奴に唾を吐きかけて「この犯罪者!」と罵れる人間などいないはずです。「悪」であるにもかかわらずです。

今では、洗脳する広告を売っていた出版社も古本屋やレンタル屋の株主ですしね

 

 

さらには、個人そのものがコンテンツを直でコピーできちゃうカセットテープとかDVDとか出てくるときも(中略)上記2つのようなワチャワチャの結果、個人利用としての私的コピーが認められる結果になりました。

 

まぁいくつか例を挙げましたが、このように時代によって「即席の悪」が作られて「文化のためには◯◯することが正しいんだ~」なんて言ってるけど、結局守っているのは文化じゃなくて自社の利益だけであって、いつの世もその方便を盲信してる謎の正義マンいるよね~っていう話

結局勝った陣営の主義主張こそが現代の法となり倫理となってるわけで

そこにあるのは道義的な正しさなんかではなくて、ただ複数あった営利団体の「勝ち」「負け」にすぎないのであると。

 

大体勝つ陣営の特徴が見えてきたでしょうか

そうです、消費者の行動をうまく取り込んだ陣営が勝つんですよ。

 

海外の企業なんかはそのへん美味いですよね。

音楽なんかはすでにYouTubeなどでフルで聴けるようになっていて、その上で良いのがあったら買ってねというスタイルで全然成り立っているし

映画も定額制でNetflixなんかがナンパの文句になるくらい普及してますし

で企業側がそのへんをうまくマネタイズしているなと。

 

対して日本の出版社が漫画村に勝つために消費者の行動をうまく取り込もうとする

その手段こそが「善悪論」なんですよ。

「理由は説明できないけどこんなことしちゃいかんでしょ」っていう気分を煽ることが目的で「善悪論」はそのための方便に過ぎなくて

方便に過ぎないのに、その時代に打たれた点がまるで歴史を渡る一つの線のように語る奴らが多くて辟易としとるんですよ。

僕的には「作品を見るためにはお金を払わなければならない」という価値観自体否定的で、断言できますがあと10年もしないうちにコンテンツは「見るだけ」ならお金を払わなくても消費することが出来るようになります。

 

その結果「漫画文化の発展」という軸で考えた時に、先ほどの例の中で常に負け続けてる陣営がいるんですよ。

それは「漫画家」そのもので

 

彼らは著作者であるのにも関わらず、作品を経営する権限を何ら持たないんですよ

本誌に連載するために「僕以外の出版社で描かないでね」っていう専属契約を結ぶのは理解できるんですが、なぜか「電子書籍配信権」も出版社に奪われるっていう。

本来そこに出版社がマージン取る権利なんかないわけですから。

そして、映画化なんかすれば数百万程度の額をポンと払われるだけで興行収入は全て配給会社と事務所と出版社に持っていかれるっていう

テルマエ・ロマエの興行収入58億円に対して、原作使用料は約100万円だった)

漫画家はすごく出版社の肩を持ちがちだけど、法律を破るか変えるかの違いで少なくとも漫画文化を守る見方ではないんだぜって言いたい。

 

まぁ逆の意見もわかるんですよ。コンテンツを発展させたのは作家だけの力じゃなくて出版社が広告うったりうまく宣伝して、人の目が付く機会を作ったからであるという主張もわかりますし。まぁ作家からしても編集の人とか社員と個人的に仲良くなることで情が生まれて、そんなに悪い人たちじゃないですよと思う気持ちもわかるんですが

少なくとも企業単位で物事を考えた時に、企業は自分の利益を最大化するための最善手を打ってるだけで、正しさとか公平さとかましてや漫画文化の発展なんか微塵も興味ありませんよ

ということが言いたいんですよ

 

だから僕的には漫画文化を本当に守りたいなら、出版社いらないでしょということが言いたい。

結論から言えば、ただの印刷代行業者であること以上の力を持たせるべきではない

ということですね。

 

例えば音楽業界だと、JASRACの存在意義として一番重要なのは「スナックのカラオケ」とか「個人経営のバーに流れてる音楽」とかから著作権料を徴収するところにあるんですよ。

でそういう所って大抵ヤクザのナワバリになっていて、店はヤクザに土地代を払う代わりにJASRACを追い返しますと、でJASRACは逆にヤクザを追い返さないといけない

いかに暴力を振るわずに相手に譲歩させるかっていうのをお互いがやってるこの戦いも中々面白いのでググってみてください。

 

対して出版社は何があるのっていう話ですよ

歯医者においてある漫画を読んだからって「著作権料払え!」って取り立てに行ってるわけでもない。

 

出版社は基本的に雑誌を持っていて「お前の作品は俺のおかげで有名になったんだから、マージン取るのは当たり前だよなぁ?」というところがメインだと思うんです。

 

しかしながら、中国嫁日記っていう漫画があるんですよ

中国嫁日記(一)

中国嫁日記(一)

 

たしかこの漫画だったと思うのですが(すみません僕読んだことないです)

これWeb漫画なんですよ、で書籍化か連載か忘れたんですが作品の持ち込みを出版社にしたんですけど、この話が売れるかわからんということで却下され続けてたんですよ

で、PRの仕方を変えて「この漫画はウェブページに連載していて閲覧数が~~ぐらいあってアクティブ数が~~あるのでこれだけの売り上げを見込めますよ」っていう数字でアピールしたら話がまとまったっていう

これもしかしたら別の漫画かもしれないので正しい情報を持っている人はコメントくれるとありがたいです

ちょっと僕の記憶能力に問題があって情報がガバガバなんですけど

このケースでいくと出版社が持っていた「作品を育てる」という役割すら果たせていないわけで、その本質はまさに印刷代行業者でしかないわけですよ

 

だからこそ漫画家は全員自営業になるべきで

究極系は漫画家自身が自分のコンテンツを自由に経営することが望ましい

「漫画自体はタダで見れます」「活動を続けていくために単行本を買ってください、募金してください」というスタイルの漫画家がそろそろ出てきてもいいのではと思うのですよ。(多分探せばいると思います)

 

Web漫画がそれなりに市民権を得たときに、上記のような構造になるかと期待したんですが結局「大手出版社に認められました!連載したぜイェイ!」みたいになってなんだかなぁと思うわけですよ

インターネットにはそういった、権威主義的な力学に作用されずに純粋な面白さだけを追求できる側面があるのに

なぜかYouTuberが「テレビ出ました!光栄です」であったり、作者が「雑誌で連載決まりました!光栄です」っていうその権威主義的な価値観に毒されてる感が気に入らないんですよね

結局それも善悪論が方便として用いられているのと同様に

テレビ出る=偉い

雑誌で連載できる=偉い

みたいな価値観というかそのブランド思考をそろそろ崩壊させたほうがいいのでは、ということが言いたい

だって電車で通勤してる人でジャンプ読んでる人なんか今もうめちゃくちゃ少ないでしょ、逆に携帯いじってる人のほうが圧倒的に多いわけで、その携帯でテレビ見てる人が何人いるかって話ですよ。

 

だから本題に戻すと、僕的な予想で行くと

出版社「漫画村を倒すために漫画家で団結すべきなんだ」みたいな方便を言ってネットフリックスの漫画版を作る流れになると思っていて

このとき、作家は自分の漫画を経営する権利を持ってないですから、絶対搾取される構造になるんすよ。こういった定額サービスで利益を挙げるのはいかに原作を買い叩くかというところが命ですので

結局ここでも作家が敗北するわけですね

 

企業のつくる幻想から目を覚ますべきで

その価値観は方便だぞと

 

漫画村騒動での一つの懸念はそこで、僕みたいな陰謀論者は「今の売り方じゃ漫画売れないクマ!漫画村より良いサイト作るクマ!」なんて言ってるあいつももグルなんじゃないかと思うくらい糖質じみた疑心暗鬼になってるわけですけども。

 

それとは別に相変わらず日本終わってんなってのが、政府がアクセス禁止しようとしてることで

さっき言ったようにこれは絶対的かつ普遍的な正しさなんかないわけで、その正義は企業の利益を守るための方便でしかないものなのに

結果的に「国家主導で企業の権利を守ろうとしている」っていうのが終わり散らしてんなってとこですね

日本は国民が許せば法律的な枠組みを超えた采配でもOKみたいなとこあるよね

これってポピュリズムを加速させるだけの悪習なのにさらに「企業の利益を守るためにそれが成された」という

 

 ちょっと言いたいことがまとまらずにグチャグチャになってますけど

とりあえず僕が言いたかったのは

Netflixの漫画バージョンを作る」これには反対で

「Ujo Musicの漫画バージョンを作るべき」ということです。。。