ミネソタ州というアメリカの上（北）にある州で一番大きな都市ミネアポリスで一人の警官（Derek Chauvin氏）が黒人（George Floyd氏）の首を足でのしかかりながら取り押さえて窒息死させたということで暴動になってますね。
コロ助によって抑圧されていた鬱憤や、経済的貧窮によるもの、権力はウィルスと違って暴力が通用する相手だからというのもあって過激化したのだと思いますね。
こういう暴動を見ると民度が低いと言われがちなんですが、その根底にあるのは"分別のない"破壊活動に見えるからだと思うのですよ。
確かに、今回の暴動は公権力の暴走（傲慢）に対する抵抗、抗議が論点ですから、関係のない店を破壊するのはどうなの？と趣旨が変わってるように見えます。
ですが、僕はある一点においては参加者全員の共通の認識、ある種のルールがあると思っていて、
いくら民度が低いと言われても銃を持って暴動に参加する人がいないんですよね。
僕は疑問に思っていたことがひとつあって、銃社会なのに何故誰も銃を持たないのか。実際には持っている人はいるだろうけれど、銃を使って権力に抵抗する人はいないと。
もちろん市民側が銃を使えば権力側も武力行使してきますから、その火力差には勝てるはずがないので銃を使わないのは正解ではあるんですけど。それをいかに感情的になっても、興奮していても使わないというのは僕は根底の部分では理性的だからだと思うんですよ。
代わりに参加者全員が持っているアイテムがあります。
スマホです。
この騒動自体も、１つのスマートフォンから始まっています。
きっかけ黒人男性の首を足で押さえつける警官、これを撮影してSNSに投稿した人がいたことで全ては始まりました。
もしこの撮影者が、押さえつけられている黒人男性を助けるためにスマホではなく銃を向けていたら、せいぜい警官を射殺する程度に留まるでしょう。
しかし、向けたのがスマートフォンだったために、このような暴動になりました。
鉛の弾丸では一人の命しか奪えないですが、情報の弾丸では街を燃やすことが可能になってしまうわけです。
上の写真の着目すべきポイントははなぜここまで燃え上がるかということで
これは一人の人間が警察署を放火するのとはわけが違うんですよ、本来消防車が消火活動をすればここまで火の手が上がることはありません。暴動下の治安において、消防車さえも止めてしまう民衆の数の力が必要なわけです。
そして、暴動参加者は警察や軍などの公権力に対してスマホを向けます。
銃を向ければ銃弾が帰ってくるだけですが、スマホを向けることで「国民が監視しているぞ」と相手の武力行使を抑制する効果があると。
この圧倒的な情報伝達速度下における民主主義というものの、公権力を監視する力の強さというものを感じましたね。
個人的にお気に入りの一枚です。
この写真のポイントは手前の人の掲げている国旗が逆向きということですね。
つまりこれは公権力への抵抗を意味している。まさに「反旗を翻す」といった感じですね。
国旗を逆さに持つというのはアメリカの法律で「生命や財産に極度の危険が迫っている際、その危険を伝える目的を除き、下方に傾けて掲揚してはならない」と定められており、例えば船が難破したときに相手に「助けてくれー」と訴えるエマージェンシーサインとして使いなさいとされています。
ですが、実際には政治的主張の絡む行為でたびたび使われているため、92年の野球の大リーグワールドシリーズではアメリカ側がミスでカナダの国旗を逆さまに掲げてしまったために大統領が謝罪する事態になったりと、実はかなりの政治的意味を持つ行為です。
そこで何故アメリカやヨーロッパでは過激なデモや暴動が起きるのに、日本人はおとなしいのか。
という疑問がありますが、僕はその答えは日本の国旗の形にあると思っています。
日本の国旗は横軸に対して線対称であり180°回転対称でもあるから、どうひっくり返しても日の丸マークですから反旗の翻しようがないんですよね。
この国旗のデザインによって日本国民のすべての暴動を抑え込めているのだと僕は思います。
ひっくり返してもわからないために日本人は自国をバカにされても怒らないわけで、すべての国はこのような問題を未然に防ぐために、自国の国旗を回転対称かつ線対称にすべきだと思いますね。
