展開はともかく、ぼく的にここが一番の厨ニ感のピーク
FF15のシナリオについて多くの人が疑問に思う要素や、タイトル変更前のヴェルサス13と繋がり、変更点などを、なるべく個人的解釈抜きで証拠主義的に考察していきたい。
その上でその客観性を第三者的に判断してもらうため、今作における僕の立ち位置を明確にしておくという意味で(自分のことを中立だと思っているんですが、客観的に見てそう見えないかもしれない)
エアプじゃない証明も込めて一応感想を書いておく
お前の自分語りとかそんなんどうでもいいからさっさと本筋書けや、という人は次の記事でお会いしましょう。
【ぼくの感想】(読み飛ばし推奨)
簡潔に述べると非常に惜しい。
序盤の探索、サイドキャラクター、音楽、ムービー、はすごくよかった。
ただそれを根本から支える骨組みの部分(シナリオ)がとても残念なので、部分部分に注視すると「すごくかっこいい」「すごく面白い」なのに全体像を見るとキメラだった……みたいな。
ゲーム全体のボリュームは「20時間で終わるくらいスカスカ」という意見もあれば「3章ですでに20時間遊んでるんだが」という人もいる(シナリオクリアは14章)
未プレイの方は一体どっちなんだと思うだろうが、ぼくの感想では本編だけをさらうならば非常に早く終わる印象を抱いた。(ちなみに一章だけ遊べる体験版でぼくは20時間以上プレイした)
プレイ時間と、本編への関連度をグラフにするとこんな感じ
基本的に本編の本筋は章をまたぐ前後のムービーを追うだけで理解できるようになっていて、ロード中の解説が最もわかりやすい。自身もプレイしていて「?」ってなったところをロード中の解説で「そういうことか」ってなった(11章ラストとか)
重要度が低い部分は、移動時間であったりダンジョン攻略であったりおつかいイベントの部分を示している。ここにあるサブクエの量が膨大で、これをプレイしていくことでグラフの小さい部分を横に大幅に伸ばせる。ここを消化して行くのとそうでないのとでプレイ時間に差が出るように思える。
本編の内容に触れるキャラクター同士の会話、モブとの会話、敵アジトの資料等、シナリオを完全に理解する要素がダンジョン攻略中や移動中に発生するため、グラフが縦に小さい部分でも微妙に上下する。
これを例えるならば、名探偵コナンの中から黒ずくめのからむ話(本編)をピックアップする感覚で、コナンの作中でも組織関係ない閑話(本来コナンはそっちメインの漫画なんだけど)に組織に関する雑談が発生したりする。
なので、「がっつり黒の組織が出て来る話だけを読む人」「組織関連の話題が出て来る事件もさらって読む人」「コナン全巻を読む人」
この順番に「すぐ終わった」⇔「まだ序章を楽しんでいる」という人に分かれて、本筋に関係のないイベント(コナンで言えば普通の事件)を楽しめる人には概ね好評の印象。
逆に、酷評を残す人の多くの総意はストーリーのクライマックスにある。
さらにはDLCで追加シナリオ、などと言っているがそもそもDLCを出すレベルじゃない。
例えばFF10でブラスカ一行の旅をDLCで!とかなら喜んで大金積むのに、今作はそもそも全体で0.2ぐらいしか描かれていないシナリオに全体で0.3(+0.1)になるDLCを販売!というようなもので、
そもそも0.2のシナリオにフルプライス払わせたということになんら責任を感じていなければ、「オレたちはこんな超大作を作ってしまった」とすら思っている節もあるから救えない(すくえにぃ)
制作陣のサインをドヤ顔で添付したり、極めて優秀な映像班、声優、音楽を使っていながら、意識高い系がオレたちすげーと馴れ合いながら一向に作品に対する向上心がなくなんとか見れるものをまとめ上げたという素材を調理する側の人間の怠惰な姿勢がこれでもかと浮き彫りになった今作。
海外レビュアーを買収して商法路線ばかりに気を使って中身を伴わない改善する意思すらなさそうな開発の態度は、数十年前日本が最先端だったゲーム業界に追いつく形で映像を進化させたり、オープンワールド等ユーザーのニーズを捉えたレベルデザインを着想したりと世界のゲーム業界全体がいかにユーザーを楽しませるかと努力している全体の風潮をひどく愚弄し、馬鹿にする行為であり、まさに世界に恥を晒していると言わざるをえない。
【ここからネタバレ注意】プレイ後閲覧推奨
過去作のネタバレもガッツリするので注意
あとポケモンのネタバレも
続きを読む