一流の男って魅力的ですよね、一流の経済力、一流の学歴、服装、女、過去、チンコ、フェイス、趣味、資格、家などなど……
でもそれが表面的だとガッカリ。。。
ベンツに乗ってても家について行けば公園の青テントだった。なんてことはよくあります。
本当の真の一流というものはふととっさに出た言動や習慣づけられた仕草の中にも「ファーストクラス」感がにじみでているものです。
今回は皆さんに中身も一流になってもらうために「日常に垣間見せる一流の選択肢」をお教えしたいと思います。
みなさんはトイレに行くとき油断していませんか?
だれも気にしていないから。トイレだけすればそれでOK」なんて考えていませんか?
そんなあなた要注意です!
縦一列に並ぶ小便器の中でどれを選び用を足すのか。
その選択というのはその男の人生そのものを体現します。
なので最近の面接官は作りに作られた質疑応答の虚言よりも、あえてトイレに行かせるまで泳がせ、それを採用するかどうかのデータとしてすごく重視しますし。女性も男の小便器選択をよく観察しています。
現代の情報社会において信用たる人物か、有能かを示すバロメーターは単に学歴だとか資格だとかという数値的なものではなくなりました。時代の流れとともに本人の最も素がでるような挙動を観察することを重視していくような働きがここ最近では著しくあるように思います。
なので、小便器の選択においても「俺は一流だぞ」とアピールしていくことが今後の人生を分岐する分水嶺になると言っても過言ではありません。
今回はその小便器の選択を『チャート式』で、なぜその解答になるのかというところに重きを置いて解説していきたいと思います。
《序章:戦士の資質》
トイレ選択の基礎を学ぶためにはまず、自分や相手が土俵に立てる戦士なのかを見極める必要があります。
トイレをする人を本競技では便人といいます。
しかし、便人の中には戦士たる者、足りえない者がいます。
その二種を分かつものは「本能的恐怖があるかどうか」
この競技は本能的警戒心があることによって成立します。
つまり、小便するときに横に立たれたくないという生物的恐怖から始まります、しかしながら男に生まれながらトイレで横に立たれても何も思わないという平和ぼけしたド三流がいます。これを我々の業界で《ベンジャミン》と呼びます。
他にもたくさんの便人がいるので、図にしてみました。
画像をクリックして、「新しいタブで開く」を選択して参照してください。
このようにたくさんいる便人の中で、私たちは自分の領土を守らなければなりません。
自分が安心して尿ができるスペース必尿間隔(ひつにょうかんかく)と言うのですが、この必尿間隔というのは個人差があって、便器1マス開いていないとできない人もいれば、2マス開いていないとできないという非常に警戒心の強いワイルドな人もいます。
ですが、今回語る便器選択論においては必尿間隔を「1マス」として考えます。
緑…自機 青…エネミー、敵。
これが今回の記事でのルールとなります、この業界はローカルルールが多いのであまり「世界基準」というのがありません。自分が一番安心して用を足せるスタイルを見つけ出せば、それがルールなのです。
それでは便器選択のロジックを学び、それを発展させた実践編に移りましょう。
《第一章:初手》
僕がこの仕事を初めて一番多く来る質問がこれなんですね。
確かに、選択肢が全て開放された状態で「自由に選んでいいよ」と言われれば逆に悩みますよね。しかし、こういった悩みでもしっかりと押さえるべきツボを押さえて、論理的に選ぶ選ばないを取捨選択していきましょう。
・STEP1『トイレのパリティ(偶奇性)を知る』
偶奇性とは要するに「奇数か偶数か」ということです。
いくつか例を上げると
赤いマークが有るのは使用不可便器
このように、単純に並んでいる便器の数が
偶数のもの・・・カルテット(4つ並び)セクステット(6つ並び)オクテット(8つ並び)
奇数のもの・・・トリオ(3つ並び)クインテット(5つ並び)セプテット(7つ並び)
と考えます。
キング(障害者用小便器、横についてる手すりが王座に似ているところから由来する)は基本的に1便器として扱いますので『クインテット+キング』はセプテット(5+1=6つ並び)と考えるので、偶数列として扱います。しかし、ジェントルは基本的にキングを使いません。
対し、アニマ(個室大便器、並ぶ便器を外界としそれを隔てた個室空間を一つの生命と比喩するところから由来する)は外から見ても中から見ても、便人(用をたす人)に影響を与えないので一つの柱(壁)という考え方をします。なので『クインテット+アニマ』はクインテット(5つ並び+壁)と考えるので奇数列になります。
これらはトイレに入ってすぐ把握すべき情報です。あまり便器をジロジロみたり「いち…に…さん…」と指を指して数えていくのも紳士としてはしたないですから(そもそも人としてガイジ)練習して一瞥するだけで何組かというのを把握できるようにしておきましょう。
・STEP2『サイドを考える』
例えばこのような便図があった時、あなたはジェントル(隣に立たれたくない)と仮定します。
すると
この赤く印をつけた所では小便はできませんね。
しかし、相手もジェントルだと仮定すると
便器を一つ選択するということは
このように、3マス分相手の便器選択を牽制することになります。
このSTEP2の理論は今後の便器選択の基礎中の基礎ですので、ぜひ覚えておくようにしましょう。
・STEP3『コーナー(角)を考える』
STEP2では選択した便器とその周り二つ、計三つの便器を相手に牽制できることを学びました。
しかし一つ問題があります、周りの便器の選択に制限をかけるということは角(コーナー)にある便器を選択した時どうなるのか
ここを選択すると
このように、サイドにかける牽制便器が一つ無駄になってしまいました。
先ほどのSTEP2で相手が選べた便器は二つだけでしたが、角を取ることによって相手の選択肢が三つに増えてしまいました。
なので特殊なケースを除き角を選択する行為は、相手に取られるサイドが減るので守りとしては非常に強固ですが、攻めの姿勢としてはマイナスポイントです。ジェントルの間でも角便器を選択する行為はチキンとして挑発されてしまいます。
場合によって臨機応変に対応することが望ましいですが、初手の便器選択において選択肢に上がることは無いと考えましょう。
・STEP4『 “ 崩し ” の概念』
さて、初手講座も最終STEPです。
今までに、便器の並びの偶奇を知ること、便器選択はサイドが牽制されること、それを踏まえると角を取るのがもったいないことを学びました。
そうなると、便選択における理想形が見えてきませんか?
このように奇数は角を埋めることが理想形の前提となっています。
逆に言えば、端から数えて偶数の便器を選択するとこの理想形は崩壊してしまいます。
偶数はどこから入っても、後の人次第で理想形は作れてしまうので初手でそれを崩すことはできません。
このように理想形を考え、初手の便器選択ではこれを壊す(崩す)ほうへ考えます。
すると
奇数列便器は理想形を崩せる偶数便器
偶数列便器はサイドを活用できる端以外の便器
というのが初手においての選択肢ですね。まぁ初手は初手なので自由に選択しても勝敗が揺らぐようなことは起きないのですが、理論的に選択するのであればこれがスタンダードかと思います。
ちなみに僕は便所に入って誰も居ない時(初手)は何も考えなくていい端から二番目を選びます、普段は入り口から一番遠い端から二番目ですが、急いでいる時は入り口に近い方の二番を選びますね。
《第二章:棋譜を読む》
これは京都市北区にある多目的トイレの棋譜です。
今回は基盤(便所のステージ)を【セプテット5禁:クインテット】と表記しています。
まず、棋譜の起こし方ですが
まずトイレの入出口の進路方向には小便器の並びに並行なものと垂直なものがありますが、とりあえず入り口が図の右側に配置されるように回転します。
そこで左上から横に「1,2,3,4…」と縦に「一,二,三,四…」と将棋のように数えます。そして列は上からセプテット(7つ並び)、クインテット(五つ並び)なので
この基盤の並びは《セプテット:クインテット》となります。
そして上の段の右から三番目が使用禁止なので「一5禁」と表現します。
なのでこの基盤は「セプテット5禁:クインテット」となります(一段目というのは書く順番でわかるので省略する)
「一5禁」と同じように、ジェントルの配置も棋譜のように表現してみましょう。
答えは「二4金」ですね、この金というのは飾りなので適当な漢字を当てはめてもらって構いません。(ただ将棋っぽくしたかっただけ)
本記事ではわかりやすく解説しますが、このような表現も慣れるために使っていこうと思います。
《第三章:スタンドアロン》
《オクテット46禁》の便図です。
あることが見えてきませんか?一5の便器です、ちょうどサイドが使用禁止便器に囲まれています。
他にも端から二番目が使用禁止になりその端が一つ独立しているパターンなど、便器が他の数列から孤立している状態にある一つだけの状況を「スタンドアロン(stand alone)」と呼びます。
これはジェントルからしたら美味しい話で
このように便器と便器の間に心理的な壁(柱)が立っているようなものですから、
スタンドアロンはまるで個室の中で小便をするような安心感に包まれるというわけです。
ただ、ここは選択の競争率が高いことや、紳士たるもの思考停止した安定を求めるのは恥だとする考え方もあるようで。議題に上がると必ず荒れる問題の一つです。
【発展】デュオ
同じように孤立している二つ組をデュオと呼びます。
デュオはどちらか一方を取ればサイドにもう一つの便器が来ますから、スタンドアロン同様ジェントルを牽制できます。ただ、ベンジャミンやホモなどの脅威を考えるとスタンドアロンほど安心感は得られません。そのリスクは常に頭の隅に置いておきましょう。
《第四章:格落ち》
紳士の間では便人を便所に入った時点では「ジェントル」として扱います、先ほどの画像の中では位が高い高貴な存在です。
しかし、サンクチュアリ(便所)内での行動によって紳士達から「ジェントル」から「ベンジャミン」や「暴君」として扱いを変えられることがあります、それを『格落ち』といいます。
例えば
《セプテット135埋》という便況(小便器の使用状況の略)があったとします。
俗にいう詰み状態なんですが、ここでそのまま「一4愚」したとします。
するとこの時点で、ジェントル達には自分(ジェントル)を「ベンジャミン」として扱われてしまいます。(ベンジャミンとは他人が小便をしている隣で平気で小便をする愚者の位)
なので、便図も自機の緑色が変更され
格落ちしてしまいます。
このパターンでは「ジェントル」から「ベンジャミン」に格落ちしてしまったので、紳士的権限の9割、人権の6割、全財産の3割を失ってしまいます。
これでは事実上便選択は負けということになります。
このように格落ちというのは非常に戦況に左右する要素なのでルールをしっかり覚えましょう。とは言っても紳士的倫理観をなぞってさえいればまず間違えることはないので、人間性を養って生きることを心がけるのです。
他の例も一応紹介しておきます。
よく紳士界隈で話題に上がる《セクステット2紳ホ紳ベベ埋:オクテット1紳4べ紳ベベベ埋;3人待ち,後1,糞2待機》の図ですね。
この時、自機(ジェントル)は便意[大]が最大としたとき。便意xは限りなく最大値をとる。
すると自機は
ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!
このようにジェントルがデフォルトした時
デフォルト(ホワイトとも呼ぶ)はコマの中でも最低ランク
(ゴールドスミス>>>ジェントル>>侵略者>ベンジャミン>ホモ≧糞>>暴君≧デフォルト)
なので、ジェントルから格落ちした場合
紳士的権限の全て、社会性の全て、人権の1割、と服や弁償金、賠償金を失う大損害となってしまいます。
紳士的権限の全てを失うと便人としてのトイレ参加権を失うので強制敗北となります。当たり前ですよね、トイレ以外でぶりぶりする人なんかトイレに来る意味無いですもん。
【発展】格落ちの二者択一
このように、紳士的でない便器選択によって格落ちしてしまうことを学びました。
そこから発展して格落ちせざるを得なくなった状況からの最善択を学んでいきましょう。
・シールドオブプライド戦法
典型的な詰みの形である《クインテット24紳埋》があります。
この時、一1,3,5どれをとってもベンジャミンになってしまいますね。
そこで一1,5(端)ではなくあえて一3を選択します、すると
というふうに「一3ベ成」ではなく「一3ホ成」でホモに格落ちすることもできます。(※この場合、サイドに便人が一人しかいない端「一1,5」よりもサイドに便人二人がいる「一3」でないとホモに格落ちできません
ベンジャミンと比べた格落ち損害メニューは
ジェントルからホモに格落ち
紳士的権限5割、市民権の9割、安心感の全て、プライド
ジェントルからベンジャミンに格落ち
紳士的権限の9割、人権の6割、全財産の4割
なので、場合によってはホモに格落ちしたほうが得の場合もあります。
サイドのジェントルの小便を妨害できるのもメリットの一つです
ですが、同性愛者であるということを偽る方法なので自身のプライドにダメージが与えられます。プライドを盾にするのでシールドオブプライドと呼ばれています。
・ブリイブリーデフォルト
《カルテット2紳+アニマトリオ紳紳ホ埋、ウンコ待ち》の詰み状態ですね。
さらに便意[大]を最大とした時の棋譜です。
要するにうんこが漏れそうな状態で大便器が全て埋まっているという絶望的な状況です。
このとき、中にいる便人がトイレ終了によって出てくることはないという前提で
便意x=lim[x→∞]x(便意が極限まで最大値をとる)としたときの行動を答えよ。という問題がしばしば議題に上がります(格落ちの応用力を見るため)
行動を起こさなければデフォルト不可避という絶望的状況。
こういう時どうすればいいか。
こうです。
「ー4糞成」でデフォルトします。
すると普通にデフォルトすればデフォルトに格落ちするので紳士的権限を全て剥奪されてしまいますが、便器にデフォルトすることによって便器への破壊活動とみなされ
デフォルトに格落ちするか暴君に格落ちするか選ぶことができます。
デフォルトの損害は
紳士的権限の全て、社会性の全て、人権の1割、と服や弁償金、賠償金
対し暴君の損害は
紳士的権限の9割、社会性の1割、賠償金、おこづかい権剥奪
ですから、トイレ参加権を失わずに済みます。
ここから挽回は難しいですが、一応耐えることができます。
一つのテクニックとして覚えておくといいでしょう。
いかがでしょうか、いきなり実践編で詰将棋問題みたいに一問一答形式でやろうと思ったんですが、初心者がはじめに押さえておくべき基礎を書いていたかなりの量になったので一旦ここで切ります。
二年後に続きを更新
別に忘れていたとかではないんで(強調)
参考文献
Is there a pattern as to how guys choose urinals when entering a public toilet? - Quora