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はなくそモグモグ

webサイト:http://kusonote.fool.jp

『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』というアニメを見た

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これが原作のラノベの表紙。

僕はこれを店頭で見たことがあるのですが、表紙を見る限りでは「図書館戦争のような社会派系作品なのかなぁ」と思っていたのですが、アニメを見ると違っていました。

やはり、ラノベなんだなぁ。と、ラノベ原作らしいノリでアニメは展開されていきました。

正直、僕は「テレビで見るエロだからエロい」だとか「一般向けの雑誌のエロはプレミア感がある」などといった、付加価値としてのエロに価値を見いだせないので、このアニメがいくら性的であろうが僕は特に性は刺激されず、このアニメを見ながらちんp

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パリィン!!!

俺「な、ナニぃッ!!!?!?!?」

 

善導課「善導課だ!お前は今禁止用語を口にした!!身柄の拘束とともにこの不健全なブログを削除する!」ついでにナニも禁止単語だ

という風にですね、首につけられたセンサーで性的な言動を感知して逮捕され、手首にも付けられたセンサーはこうやってキーボードでエr…性的なワードを打つことや絵を書くことすら感知されて逮捕されてしまうという。

これでもかというほどの「性の排除」を徹底した近未来を舞台に、「華城綾女」率いるSOXという団体が性を流布する(この世界ではテロリスト扱い)という話。

エロ本を探すだけでも国家権力に抗うことになる世界観は、一見バカバカしくも、PTA団体を初め性が規制されていく今日の現代を風刺したような社会性を感じる作品でもあります。

ただ、この作品の定義する「下ネタの概念」というものが、「固形排泄物!男性生殖器!女性生殖器!」(善導課による検閲のためダイレクトな表現を回避しました)を連呼するだけのものだったり、ハエの交尾に喘ぎ声をアテレコするといった非常に低レベルであるため、見ていて面白くなはない。

まるで童貞のキモオタの集団が考えたような言葉選び、表現のセンスで、まるで中一の僕を見ているようで痛々しさすら感じる次第である。

オープニングのMM号や例のプールが爆破されるところと曲の嵐っぽさは面白いと思った。

設定は僕の好みなのだが下ネタという観点では全く面白くはない、「銀魂」や今期のマジキチアニメ覇権として比べられるもう一つの「監獄学園」のほうが遥かに笑える下ネタではある。

僕は原作を読んだことがない、つまりアニメしか見ていないわけだが、原作かアニメを見た段階で誰かが僕と同じ感想を言ったのかは分からないが、回を追うごとに「低俗な下ネタ」が減っていき、6話は個人的には笑えたので、今後に期待はできるため数話で切るのはもったいないと思う。

 

この作品では性の抑圧が世界一と称される国として日本が描かれているが、現実では海外のほうが規制は強い、と言っても恥部へのモザイクは日本だけだが、二次元画像を規制しているという面では海外のほうが強い。(アメリカではエロ画像を描いただけで逮捕されるところもある)

それは置いといて、性が規制されセックスシーンが表現されるメディア(エロ漫画、画像、動画)が本当の意味でのお宝になり、アダルトグッズ(オナホ、バイブ等)がロストテクノロジーになった世界で、性知識はあるもののそれを発散する物を徹底的に取り上げられた世界観で、中でも主人公の通う時岡学園という学校は生徒が性知識すら持たない「最優良校」として描かれる

性知識はおろか、「子どもがどうやって生まれるのか」という根本的なものまで知らないようで、そのせいで女性に男性器が生えるなどといった「偏ったウワサ」が流れていると風刺されている。

中でも僕が好きな風刺描写は、生徒会長のアンナ

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はこの「最優良校」の生徒会長として、健全を極める立場にいて、なおかつ親が規制派の親玉「PTA組織の元締め」として性を徹底的に排除する教育を行っていることから、何が性的なのかわからないらしく、性的な画像を額縁に入れて飾ったり、全裸になって主人公を誘惑したりと無知プレイの極地である。

規制派の親玉の子どもがその教育方針により、より性的に暴走してしまうというのが非常にアイロニーが効いていて僕は好きです。

 

ただ、セックスするとすればこのアンナよりも

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華城綾女(かじょう あやめ)

下ネタテロリスト、時岡学園を始めとし、性知識の正知識を流布することを目的としている。

エロ本を探してみたり、首のセンサーの電波を妨害して禁止用語を連呼するほど、性に寛容かと思いきや、本物の男性器を見るや萎縮してしまうというウブな一面を持つ。

であったりこの

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不破氷菓(ふわ ひょうか)

科学部の部長、動物の交尾を観察し、人間の性交がどのようなものなのか研究している。(この学校および社会では一切教えてくれない情報)

 

この二人のほうが、性的快感を感じるたびに新鮮な反応をしそうで、同人誌を描く方はぜひともこの辺の描写を丁寧にしていただきたいと願います。

登場キャラクターの知識差で性に対する意識が全然違っていて、どちらかといえば全員好奇心の面が強いのですが、その情報差でキャラクターの描き分けをしているのは斬新で新しいと思った。

 

ただ、一つ解せないのが、先程も紹介したPTAの元締め、生徒会長のアンナの母親であるソフィアなのだが、

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ポルトガルの方にわかるように字幕をつけています、決して極悪違法動画サイトのキャプではありません

性を排除し、より清らかな健全を訴える組織の親玉が、このように性を主張した服装なのはどうかと、

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最優良校として、教師を初めとした大人が徹底的に性を排除している学校の

このように乳袋といったより性を強調した制服のデザインをしているのはどうなのかと

原作はどうかわからないのですが、このディティールの描写があまり設定として噛み合っていない、詰めの甘さがすこし気になりました。

そういうところに何か意味のある伏線なのかもしれませんが。。。

 

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あと、エロ本を埋蔵してあるという、数百年も前から現存していた洞窟にたまたま主人公が入っていたというだけなのに、なぜかロウソクがついている点も気になりました。

まぁ前後の物理法則を無視したドラゴンボール的な移動や着地からこの辺は適当なアニメだと受け入れる他ないのですが。

上記の服装は無視できない問題だと思います。

これと低俗な下ネタが相まって、現実の規制派側に「規制反対を大義に好き勝手やっている低俗なアニメ」という印象を与えてしまうのではないか、という心配があります。

というのも、この作品に登場しているキャラクターは「性欲と愛と好奇心」の区別がついていないので、そのアプローチの仕方もおかしいです。「性教育」を排除したから、人の愛し方を知らないゆえに暴走するといった一つの皮肉を用いたテーマ性を強く感じる作品なだけに、空回りするギャグパートや全面に押し出したエロがこの作品の首を絞めているようで、ただ単なる娯楽作品としてのアニメではもったいないように思いました。

 

というわけで規制される前にエロ画像をください。