はなくそモグモグ

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セミ「十年引きこもったし、外出るか。」

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セミ「ミィィィィイイイッィイィィイイイィイィインンンンンゥンンンンン!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

セミ「ミィー~~ンッ!!!ミィン!!ミィン!ミィン!ミィン!ミィン!ミィン!」

 

セミ「ムゥゥゥウウイィィィィイィィィィンンンンンッ~~~~!!!!!」

 

セミ「あ~暑いッ!」

 

セミ「ンンッ……!!」

 

セミ(こ、声が・・・!)

 

セミ(俺喋れなくなってしまうんか・・・?)

 

ポテッ

 

俺「引きこもりがいきなり夏のどまんなかで大声で叫び続けたら死ぬに決まってんだろ、バカじゃねぇの?」

 

俺「こんのクソ暑い時に発狂し続けたら人間だって一週間で過労死するわ」

 

セミ「ムィィィィィィン!!!!」

 

俺「うるせえ!」

 

セミヌード「素敵!抱いて!!」

 

セミ「ぶ、ぶ、ぶ。ぶぃいいぃぃぃぃぃん!」カクカク

 

実況者「ぎいぃぃやあああああああああ!!!!」ジッキョウプレイ

 

俺「うるせえ!」

 

信者「素敵!抱いて!!」

 

実況者「やばいと思ったが」

 

セミってバカなん?

一応一ヶ月程度が平均寿命らしいけど(一週間で死ぬってのは飼い殺しにした奴らの妄言)あんな小さい体で人間以上の奇声上げ続けるとかキチガイかな?

セミ「YouTubeにセミ食っとる動画あげてる人間も大概やぞ」

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引用:写真撮影会:クマゼミの羽化

内臓のほとんどが叫ぶための機関てロックすぎないか?人間よりよっぽどミュージシャンやでぇ

以下、俺がそれぞれのセミの音楽性を評価する。

 

 

クマゼミ


クマゼミ - YouTube

ほんま死ねこいつ

なんで生きとんねん、セミの中でも頭ひとつうるさいボケ

うるさいだけが芸術と思ってるカス、セミュージシャンの恥さらし

道端に転がっていようものなら蹴っ飛ばすぞゴミがコラ

 

 

┃ミンミンゼミ


ミンミンゼミ - YouTube

クマゼミから芸術方向へ多少のリズム感を意識しだしたが、やはりうるさいものはうるさい

漫画の夏の描写では必ずこのセミが「ミ~ンミンミンミンジジジジジジジジ~」と泣いている。

その所以なのか、東京あたりはこいつが一番多い

がうるさいことには変わりないので早急に死ぬように。

 

アブラゼミ


アブラゼミの鳴き声 - YouTube

油の跳ねる「ジリジリ」という音に似ているためこの名前がついた。

とは言え、素人目(耳)だが鳴き方にもバリエーションがうかがえる

上記のゴミどもと比べれば多少表現に種類を設けることで飽きさせない工夫をしている。

セミの中でも羽が不透明なのはアブラゼミぐらいでほかは海外のマイナーなセミしかいないため、生物的にはレアだが、生息数が大量で日本国内ではアブラゼミのシェア数がトップであるためにあまり貴重感がない

僕が一番好きなフォルムである。

 

 

ニイニイゼミ


ニイニイゼミ鳴く - YouTube

ビジュアル系セミ、かっこよさに全振りして音楽は適当に「ジ^ー」と泣くだけである

アブラゼミのように不透明な羽に見えるが局所的な着色があるだけで透明部分が多い

音楽性を評価しようと思へども、こうも単純だと書くこともない

レアであまり見かけないし、実際遭遇しても耳鳴りと大差ないから僕的には不快でもない。

 

 

ツクツクボウシ


ツクツクボウシの鳴き方 - YouTube

セミ音楽史の歴史を感じる一作。

その演奏は、序章、第一章、サビ、最終章に分けられる、そのことを意識しながら聞いてもらいたい

 

序章……見事な入り、ジジジジとベースの概念がありそこから主音を上乗せしていくところから曲は始まる。

第一章……名前の通りツクツクボウシというリズムを奏で、その音がどんどん大きく、加速していく様は花火のようなセミの一生を表現している。

サビ……「ピヨーイ、ピヨーイ、ピヨーイ、ピヨーイ」中章で奏でた勢いを全て収束させ死んでいく仲間に対する嘆き、のようなものを感じるレクイエムとなっている

最終章……「ジジジ……」そんな自分もやがては力尽き、誰からも相手にされずに孤独で死んでいくさまを表現している。孤独を感じる最後だが、しっかり余韻としての役割を残し、騒いでいるだけのバカとは違って、観客に対する配慮がうかがえる。

 

もはや、存在が作品だと言わざるをえない。自然が選んだ名曲。

 

 

┃ヒグラシ


ヒグラシの声① 蝉 Sounds of Cicada - YouTube


【作業用BGM】ひぐらしの鳴き声1時間/Nature sound healing music - YouTube

人類に愛された偉大なる音楽家。

声量があるわけでもない、特に目立つフォルムもしていない。

ただ、その芸術センスだけで生き残ったセミ音楽の金字塔

その美しい泣き声は全てのセミの声を雑音にする。

いかなるセミが鳴こうともヒグラシほど聞き分けられる声もない、全ての個性を過去にするセミの頂点。

泣き声を「カナカナカナ」なんて表現されるが、聴覚障害者かなぁ!?

僕は一貫して「ヒククククク……」を押す。

このヒクククククのクの感覚がバラバラで、絶妙な間隔が1/Fのゆらぎをもたらす。

単純だが飽きない音調で、夏の終わりを切なく表現するもののなぜか落ち着くバランスが素晴らしいゆえ、人間でもこのセミは許せる人も多いだろう。

この声に人類の遺伝子が泣いている。