エレベーターのボタンを押して待つのがめんどくさかったので階段を使った
四階に用があるので四階まで上がったが、どうも違和感があった
階段を往復した回数は3回なのだ、
上に行っては後ろに向き上に行っては後ろを向く、これを六回繰り返したので三往復だ
なぜ三往復で四階なのか、
そもそも、4という数字は0、ゼロをスタート地点としてそこから4繰り上げた数だ
俺が階段を歩き始めた階は一階なのでスタート地点は0ではなく1なのだ。
1をスタート地点として往復分の3を繰り上げる、すると4になり
俺が階段を三往復すると四階にたどり着くのは至極当然の摂理だったのだ
するとなぜ原点である店に入った瞬間の階がゼロではないのか、
スタート地点はゼロではないのか?という疑問が生まれた。
しかし、イギリスの建物は建物内の原点、1つ目の階は「グランドフロア」と呼び
階段を往復して辿り着く階「日本でいう二階」が一階になるのだ
原点をゼロとする文化、それがイギリスなのだ
これを思い出してイギリスの概念のすばらしさを再認識すると
俺は五階までのぼり過ごしてしまった……